ご挨拶

21歳から22歳にかけて、バックパッカ―として色んな国を回っていたことがありました。

ミャンマーの田舎道を走るバスに乗っていた時、ふと「いつか“止まらずの国”というタイトルの小説を書こう」とそう強く思いました。そして、帰国して作ったのがこの作品です。小説じゃないけど。
初演は、2007年に大学内の小さなスペースで。この作品には力がある、そう思った公演でした。
2010年にガレキの太鼓としても再演を行いましたが、作品のまっすぐさと疑いも無い愚直さに、負けました。作品に負けちまいました。いつか再演したいと思いながらも、「この時ほど作品を信じ、怒りを感じることがいつかまた出来るのだろうか」と少し恐れおののいていました。
そして2014年、新たに「止まらずの国」を上演します。
私はこの作品を執筆した時ほど世界を正面から見る自信が無いし、この時ほど演劇を信じすがるパワーもありません。
でも、だからこそ、私はこの作品に会いたいし、対峙したい。まだまだ、エネルギーは満ち満ちている、ハズだ。だって、必死に生きてんだこんちくしょう。

今また、世界では戦争が始まり、ふざけんなよの状況は変わりません。
そんな時に、この作品で大いに世界をバカにし、人間愛を叫びたく思います。
魅力的なメンバーと共に作る「止まらずの国」、ドキドキが止まらない。

舘そらみ